連絡先リストに一括でSMSを送信するのは、企業やイベント主催者、さまざまなプロフェッショナルに広く利用されている手法です。一度に多くの相手にメッセージを送ることで、時間を節約し、情報共有を効率化できます。Excel、Googleスプレッドシート、Apple Numbersは本来SMS送信機能を持ちませんが、拡張機能やサードパーティサービスを使えば実現可能です。ただし、注意すべき落とし穴や規制も存在します。
規制遵守:10DLC登録
近年、スパムや迷惑メッセージ対策のため、SMS一括送信には厳しい規制が設けられています。もし一度だけ送信したい場合や規制リスクを気にしない場合は、ネット上のチュートリアル通りにプラグインを使っても構いません。しかし、ビジネスやマーケティングで継続的に利用するなら、まずSMSマーケティングのルールを理解しましょう。
中心となるのが10DLC制度です。
10DLC(10-Digit Long Code)は、米国のA2P(アプリケーションから個人)SMS送信の新しい標準です。主なポイント:
- 目的:スパムや迷惑メッセージ増加により、キャリア各社が10DLC利用に厳格な規制を導入
- ビジネスの遵守:一括SMSを送信する企業は10DLCを登録・承認する必要があります
- 違反リスク:未登録や未承認の10DLCで送信すると、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があります
こちらの記事で10DLCキャンペーン登録方法を解説しています。Seasalt.aiは多くのSeaX Messaging顧客の10DLC準拠をサポートしています。ご質問があればお気軽にご連絡ください。
スプレッドシートで連絡先を準備する
10DLCキャンペーンの準備ができたら、アカウント停止を心配せずに一括SMS送信が可能です。
例えば、イベント告知のためにスプレッドシートに保存した連絡先リスト全員にSMSを送りたい場合、まず電話番号のクリーニングとフォーマット統一が必要です。
1. データのバックアップを作成
編集前に必ずファイルのコピーを作成しましょう:ファイル > コピーを作成。

2. 重複データの削除
a. データ全体を選択 b. 「データ」>「データのクリーンアップ」>「重複を削除」をクリック c. チェックしたい列を選択し、「重複を削除」をクリック d. Googleスプレッドシートが削除数を通知

3. 電話番号フォーマットの統一
a. サービスが求めるフォーマットを確認し、統一する(例:SeaX Messagingは5551234567、555-123-4567、+15551234567などを受け付けます) b. 「検索と置換」でフォーマットを統一(例:ピリオドをハイフンに置換) c. 必要に応じて数式やスクリプトを活用

4. データのバリデーション
a. 電話番号の桁数が正しいか確認し、フィルターや並べ替えで異常値を特定 b. 名前欄が空欄や不正データでないか確認

5. 空白セルのチェック
このステップは任意です。SeaX Messagingでは空白セルの行は自動的にスキップされますが、他のサービスではエラーになる場合もあるため、条件付き書式で空白セルをハイライトし、修正することを推奨します。

追加のデータ準備アドバイス
データクリーニングは繰り返しのプロセスです。データ量や質によっては何度も実施が必要です。
SMS送信を始めよう!
ExcelやGoogleスプレッドシートは標準でSMS送信機能を持ちませんが、ClickSendやZapierなどの拡張機能やサードパーティサービスで実現可能です。
本格的なSMSマーケティングやオムニチャネル運用を目指す場合は、SeaX Messagingのような専用プラットフォームの利用を推奨します。連絡先管理、チャット・通話、パフォーマンス追跡、10DLC登録サポートなどの機能が揃っています。
代表的なサービス:
- SeaX Messaging
- Simple Texting
- Textedly
成功するSMSマーケティング運用のコツ

どんなに注意してもトラブルは起こり得ます。長期的な成功のために:
- 10DLC要件を定期的に確認し、常に準拠する
- メッセージ品質を保ち、スパム的内容を避け、必須のオプトアウトを明記
- 信頼できるSMSサービスを選び、配信率を高める
まとめ
ExcelやGoogleスプレッドシートなどのツールで一括SMS送信は非常に効率的ですが、10DLCなどの規制を理解し、慎重に運用することが重要です。正しい知識で安全かつ効果的なSMS配信を実現しましょう。
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